オトナの事情。
『はいこれユキ君の!』
「うぉっ?!」
今度は何を投げられたかと思えば、ゲームのコントローラーだ。
『ウイイレやろ!ね!』
「ウイイレ?!」
なんでそんなものがこの家に。
『ユキ君、元サッカー部ならやったことくらいあるでしょ?』
「え、いやまあ、そりゃあ」
半ば強引に座らされ、見慣れたオープニング画面が現れる。
『いえーい!まさかユキ君のポスターの前でユキ君とウイイレする日が来るとは!』
隣でルナはもうやる気満々の様子。
…仕方ない、少しくらい付き合うか。