クラスメイトの告白。


バスに乗ってから30分は経っただろうか。


乗客のおばあさんも、杖をついたおじいさんも、途中のバス停で降りていき、いまバスの中は運転手さんと私たちふたりだけ。


バスの窓の隙間から入ってくる風が爽やかで気持ちいい。


すっきりと晴れていて、景色も一段ときれいに見える。


少しのあいだ会話がとぎれて、チラッと伊原くんの横顔を見るとウトウトしている。


「着いたら起こしてあげるから、寝ていいよ?」


私が言うと、彼はシャキっと背筋を伸ばした。


「ごめん、平気」


「昨日の夜、寝るの遅かったの?」


「うん、まあ」


私も昨日はドキドキしてなかなか眠れなかった。


もしかして伊原くんも私と同じ……?
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