クラスメイトの告白。


「遅くまで仕事してて……」


「あ、仕事……そっか、そっか」


いまだになんのアルバイトをしているのか教えてもらってないけど、あいかわらず頑張って働いてるんだ。


高校生のひとり暮らしは、大変だよね。


伊原くんと白石さんは双子の姉弟だけど、幼いころに生き別れたって聞いたから、両親を亡くしてからずっと離れて暮らしてきたんだよね。


白石さんは施設にいて、いまの両親の養子になったと聞いたけど、伊原くんはどういう暮らしをしてきたのだろう。


この町に転校してくるまで、東京にいたということしか聞いていない。


「私も寝不足で眠たいから、伊原くんも寝て?」


本当は全然眠くないけど、私が起きていると伊原くんが気をつかって寝なさそうだから嘘をついた。


「終点はまだまだ先だし、ね?」


「うん、わかった……すぅー……」


「……はやっ!」


伊原くんは、一瞬で眠った。


――ドサッ。


彼は私の肩に寄りかかった。
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