クラスメイトの告白。


そのとき、伊原くんのお腹の音がぐーっと鳴った。


「ふふっ、お腹すいた?」


「風杏の音だろ?」


「ちがうよぉ! 伊原くんのお腹の音だったもん」


「近くにレストランでもあるかな? 探しにいく?」


「じつは、お弁当作ってきたんだっ」


「本当!? 最高じゃーん!」


「へへっ」


砂まみれの私たちは、起き上がって服についた砂を手で払う。


伊原くんはキャップをとり、空を見上げ、大きく息を吐き出した。


「今日、最高の天気だな」


「うん」


「海に来たのなんて、何年ぶりだろ? 風杏が海に行きたいって言ってくれたおかげだな」


「私も、秋の海は初めて」


「俺も」
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