クラスメイトの告白。


はしゃぎすぎて少し疲れたのか、伊原くんはレジャーシートの上に寝転がり、ボーッと空を見ている。


その横に座っている私は、両手で砂をかき集めて、砂浜にあるものを作っていた。


木の枝で、線を描いて仕上げ。


「できたっ! ねぇねぇ、伊原くん見て?」


「なに?」


彼は寝転がったまま、私を見る。


「砂で作ったの。メロンパン」


「ハハッ、独特~! 砂でメロンパン作る人、俺初めて見た」


「え?」


「一生懸命だから、砂の城でも作ってんのかと思ったら」


「こんなでっかいメロンパン食べてみたくない?」


「あ、そういう願いをこめて作ったんだな」


「うん」


「ときどきそうやって面白い風杏が登場してくるよな」


「え? なんて言った? 波の音で聞こえなかった」


「なんでもない」


彼はニコッと笑った。
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