お兄ちゃん系男子は我慢の限界。
夏海の顔がますます真っ赤になる。
ギュ、と噛み締められた唇を奪いたくなる衝動を抑えて、俺は夏海の部屋を出た。
「……はぁぁっ」
部屋を出た瞬間、壁にしなだれかかる俺。
分かってたことだけど…やはりショックだ。
本当に!全然!全く!1ミリも男として見られてねぇじゃん、俺!!
…まぁいい。今日で夏海と俺の関係は変わった。良い方に転ぶか、悪い方に転ぶのか。それは分かんねぇけど。
「…これからだ、これから!」
俺は攻める!決めたぞ!!