スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】

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 修業式の水曜日、さすがに部活の連絡や夏休みの宿題を受け取らないといけなくて、私は学校に行った。

 若菜から、昨日も一昨日も桜庭くんが来たよ、と教えられたので、休み時間は教室を出て、桜庭くんと会わないようにした。

「とわ、一緒に帰ろう?」

「あー、ごめん。休んじゃったから、夏休み中の部活の事聞きに、瀧先生の所に行かなきゃいけないの。先に帰っていいよ」

 私が適当にそれっぽい理由をつけて若菜から逃げる様に教室を出ると、追いかけてきた武田に「ちょっといい?」と声をかけられた。

「若菜、最近避けられてる気がするって気にしてるけど」

「そんな事、無いよ。若菜と武田と一緒だと、私……2人の邪魔してるみたいだから……」

「俺も若菜も、瀬川の事、邪魔とか思わないよ」

 ヒリヒリと、胸の奥が焼け付く様に痛い。

「だって、2人の時間って帰る時位しかないじゃん……」

「それは、瀬川が気にすることじゃないだろ。俺らの時間は俺らで作れる」

 “俺らの時間” その言葉は、今にも崩れそうな私の心にトドメを刺すかのように、深く刺さる。

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