スイート ジャッジメント【番外編、別視点公開しました】
「若菜 土曜日の事も気にしてるんだよ。乗り気じゃなさそうなのに付き合わせた上に、桜庭は──」
「桜庭くんは関係ない!! 私が2人と居ると気を使っちゃうから一緒に帰りたくないの!」
“桜庭はーー ”武田が、その後に何を続けようとしていたのかも、武田と若菜の事も聞きたくなくて。
私はそのまま武田の前から逃げ出した。
すぐに教室には戻れなくて、書道室に行ったら、こんな日に限って珍しく鍵が開いていなかった。結局、他に行く当ても無く校内をフラフラしていたら、時計を見た時には1時間以上も経過していて、自分でもびっくりした。
さすがにこれだけ時間が経ったら、誰もいないだろうと教室に戻ると、私の席に座って桜庭くんが、眠っていた。