クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
実のところ、アンナはこの国の統率者である国王の風貌どころか名前すら知らなかった。「国王様は黒い髪で名前はカルロス」とトルシアンの客が言っていたこともあったし、また違う客は「国王様は茶色の髪で名前はアントス」と言っていたりで、それぞれの情報が交錯していてどれが正確な情報なのか不明瞭だった。
ランドルシア国王には影武者が何人かいると聞いたことがある。それは暗殺などの恐れがあるため国王だと特定されないようにとも言われていたが、本物の国王を見たことのある人がいったいこの国にどのくらいいるのかもわからない。
だから昨夜会った彼が国王様だと言われても、それすら本当かどうかも疑わしかったが、位の高さを窺わせるような高貴な雰囲気を感じたのは確かだった。
ランドルシア国王には影武者が何人かいると聞いたことがある。それは暗殺などの恐れがあるため国王だと特定されないようにとも言われていたが、本物の国王を見たことのある人がいったいこの国にどのくらいいるのかもわからない。
だから昨夜会った彼が国王様だと言われても、それすら本当かどうかも疑わしかったが、位の高さを窺わせるような高貴な雰囲気を感じたのは確かだった。