夜になったら
その箱に手を伸ばしてみる
ごくん
と唾を飲んだのは、少し開けるのが怖いと思っているからだ
でも
“私の知らないお父さんを知りたい”
この気持ちには何も勝つことは出来ない
バコッ
蓋の外された箱の中は
まるでタイムスリップしたかのようだった
「なんだか懐かしい、なあ。」
古びてしまっていて中身がなにかはよく分からないけど、
何故か、懐かしい感じがした
アルバムのようなものを手に取り、
ホコリを払いながら見てみると
無いと思っていた
小さい頃の私と元気なお父さんが
笑顔でじゃれあっている写真があった
ほかにも、二人で熟睡している写真
大きな狸の置物の前で撮った家族写真
など、沢山の記憶にない思い出が詰まっていた
「あっこれ…」
なんか見覚えある
えっと、、
目線の先にあるものは
満点の星空の下、泣いている私を慰めるお父さんの写真だ
なんだっけ…
あっそうだ
「…流れ星、流れ星を見に行ったんだ。」