再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「ズルいぞ!ピザ先に食っただろ。しかも部屋にふたりっきりでコソコソなに話してるんだよ」


う、わ…。


昌磨くんが部屋の前で仁王立ちをしていた。


「しーっ、電話中なの」


そう言うけれど興奮していてまともに聞いてくれない。


「ふたりになるために俺を追い出したんだろ?ズルいじゃん」


あああっ!


そんなに大騒ぎしないでーっ。


そう思うけれど時すでに遅し。


バツの悪そうな顔をした涼真くんが、スマホをポケットに入れた。


「やべー、切られた」


「怒らせた?」


「怒るってよりは逃げられた。昌磨のこと怖がってるからな。声が聞こえてびびったのかも」


「あー…そうなんだ」


交渉成立せず、だね。


環奈ちゃんが泣いてたのもわかるけど、涼真くんも押しが弱いよね…。


それが優しさなのかっていわれたら、ちょっと違うんじゃないかと思う。


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