再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
怪我してるわけじゃないけど、比較的静かな乗り物ばかりを選んで乗っていたら…。


ふたりっきりになる場面がたくさんあって、その度にドキドキして、目を合わせるのがどんどん恥ずかしくなってきた。


なんなの、あたし…すごく意識してる。


テーマパークをゆっくりと一周する列車の一番後ろに乗った。


「もっとこっち寄れば?」


あまり人気がないのか、前の方に家族連れが乗っているだけで列車はガラガラ。


そんな中、わざと間を空けてシートに座ったら、言われてしまった。


「離れてるの!」


「俺から離れる意味がわかんねーんだけど」


ククッと笑ってるし。


もうっ…。


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