再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
電車で行き着いたのは、海辺のテーマパーク。


「あたしたち制服だよ…」


「修学旅行とか?」


「ふたりっきりで?」


「あれ見てみ」


ちょうどどこかの学校の生徒が、ぞろぞろと前を歩いている。


「細かいこと気にするなって」


再び手を繋がれ、腕を引かれる。


テーマパークのチケットを買って中に入る。


パレードを見たり、並んで乗り物に乗ったり、一緒にスイーツを食べたり…。


どうしよう…こんなのまるでデートだ。


頭では困ってるけど、心の奥底はなんだかワクワクしてる。


今朝痛がっていたのが嘘のように、涼真くんの楽しそうな横顔を見るだけでホッとする。


そして視線が合う度に、なんとも言えない気持ちになる。


この気持ちは…。


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