再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
寝ている涼真くんの顔の横に、そっとメモを置く。


起こすつもりはなかったのに、気配を察知したのか目を覚ましてしまった。


「涼真くんに渡してって言われたの」


「いらね」


ええっ!


ポイと机の後ろに放り出してしまう。


なんてことするのよ!


「読まないの?」


「代わりに読んで」


なっ…。


「あたしは読まないから」


「誰だ、授業中にこれを投げたのは」


わっ!


先生がさっきのメモを手にしかめっ面をしている。


「すみません!あたしです、教科書の間に挟んでたら落としたみたいです」


突発的に駆け寄って、奪って席に戻った。


はぁっ、はぁ…なんであたしがこんなに焦るのよ。


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