Lonely Heart
それから私達6人は喫煙所を出てこっそり学校を抜け出した。
「まずはカラオケやなー!」
自転車にまたがり、いつも通り言い合いをしているほなみとこうき。
付き合って更に幸せそうなまよと翔也。
いつもと変わらずデブと言っておちょくってくるミヤモ。
それなりに気を使ってくれているのも分かったけど、みんなはあえていつも通りにしてくれていた。
「ミヤモ....ありがとう.......」
ミヤモの大きな背中に今日は引っ付いてお礼を言った。
ミヤモの服の匂いと、春の風の匂いがすごく心地よくて目を瞑った。
私達はカラオケに行ってご飯を食べてたまり場に向かった。
みんなでいると嫌なことも全部吹き飛んでいつの間にか私も笑顔を取り戻していた。