Lonely Heart

たまり場に着くなり、芝生に寝転んだり音楽をかけたりしているみんなをベンチに座って見ていた。


「ほら!お子ちゃまにはカフェオレや」

そう言ってミヤモは私の好きなカフェオレを差し出して隣に座る。

"さんきゅ"といってカフェオレに口をつける。


「瑠奈、GW空いてるか?」

みんなを見て笑う私にミヤモが話しかける。

暗くてよく見えないけどそんな質問をしてくるミヤモは少し顔が赤い気がした。

「空いてるに決まってる〜」

ベンチが狭いからか、肩が引っ付きそうな距離で緊張する.......

照れ隠しをするようにそっぽを向いて適当に返事をした。

ミヤモといると胸が苦しい.......

「じゃあ、俺のために空けとけよ」

やっぱり少し照れているミヤモを見て、こっちまで恥ずかしくなった。

それと凄く嬉しかった。

ドキドキと私の心臓は飛び跳ねていて、耳まで熱かった。

2人で遊ぶのは初めてだし、一応デートになるのかな。

いつぶりだろう。男の子と遊びに行くなんて.......

GWまであと5日。

楽しみでぎゅっとスカートを握って笑顔をこぼした。
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