誰にもあげない。私だけのお兄ちゃん♡
「私、料理しますね。えと…

お肉…好きですか?」

「うん。大好き!私も手伝うよ。」

そう言ってキッチンに入ってくる女。
長い髪をまとめてポニーテールにしている。
…助かるなぁ…

「…あれ?買っておいたはずのお肉がない…」

冷蔵庫を覗きながら困った声で言う私。

「え、そう?じゃあ私買ってくるよ…」

女が言いかけた時、

「あ、あったぁ〜♪」

私は女の方をまっすぐ見て、そして、隠し持っていた包丁を振り上げた。
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