未知の世界6
翌日の救急はとても穏やかで、前日の嵐が嘘の様。
『かな、今日は暇だろ?』
隣の席にやってきたジャクソン先生。
「はい。こんな日もあるんですね。」
『まぁな。昼はどうする?デリバリーでも頼む?』
「あ、いえ…えっと、私は食堂で済ませてきます。」
どこまでこの人は知っているんだ?
知っていて質問した?
『じゃあ一緒に行こう!』
そうしてお昼ご飯を共にすることが決まった。
私の選ぶメニューを見て驚くだろうか。何か聞かれるのだろうか。
指導医として全て知っているのか…。
目の前で薬を広げるのも抵抗があったので、食前の薬はトイレで…。
これ、一年続けなくちゃダメかな。
隠れる必要はないんだろうけど、詳しく聞かれるのも嫌。
向こうから何か言われるまでは黙っておこう。