ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~

「……本当に、めちゃくちゃだよな。私利私欲のために拾ったくせに、裏切ったら怒るなんて。

……それに俺、言ったのにな。逃げていいって。逃げていいっていったくせに本当に逃げようとしたら怒るとか、勝手すぎだよな」

自嘲気味に、美桜は言う。

「……義父さん」

「……義父さんなんて呼ぶな。もういい。もういいんだよ、紅葉。好きに生きろ」

「え「……もう、潮時だからな。元々、No.1にさせるつもりはなかったんだ。No.2ならまだしも、No.1になったら、知名度とかすごい広がって、お前がLOVEで働いてんの父親や昔の客にバレちゃう可能性があったからな。だから、もういいんだよ。

LOVEや俺が嫌なら、やめればいい。好きに生きろ」

俺の頭を撫でて、美桜は笑う。

「好きに……?」

「ああ。もっと柔軟に、自由に生きろ。……まぁ、お前の人生狭めたの俺かもしんねぇけど。

……ごめんな。私利私欲のために雇って、お前が乗り気じゃないの分かってたのに仕事覚えさせて。……もっとちゃんと育ててやりたかった。話したがらないから詮索しないとか、逃げていいって言ったりすんじゃなくて。たとえ話したがらなくても少しずつ心開いてくれるよう努力したり、逃げていいって言うんじゃなくて、守ってやるっていうべきだった。

……とことん良くない親でゴメンな」

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