ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~

 ピンポーンと、家のインターホンが鳴った。

「あ、翼咲出てー」

「はいはい」

 こしょこしょですねたのか、翼にぃは口をとがらせて玄関に行った。

「妖斗、紅葉、こっちこっち」

 光にぃは玄関からダイニングに繋がるドアに近づくと、笑いながら俺と紅にぃを手招きした。

 何だろう?

「もっ、桃花??」

「うん、桃花だよ。久しぶりー」

 耳を済ませたら、桃花の声が聞こえてきた。

「え、光にぃ……なんで?」

「俺が呼んだんだ。光輝になにか俺もできることないか相談したら、呼んで欲しいって言われたから」

 兄さんが俺を見ながら言う。

 なるほど。それで空我先生が外出を許可したのか。

「サプラーイズ!! びっくりしただろ?」

 光にぃはドアを開けると、翼咲の肩に腕を乗っけて叫んだ。

「……っ、このバカ光輝!!」

 翼にぃは泣いていた。

「ハイハイ、バカで結構。じゃあどうぞどうぞ、桃姫」

 光にぃは翼にぃを適当にあしらって、桃花にウィンクをした。

 あまりに調子がいい。

「はーい。お邪魔します!!」

 桃花は元気よく声を上げて、ダイニングに入ってきた。

 翼にぃと光にぃも少し遅れて入ってくる。

 それから俺達は十二時まで遊んだ。兄さんと桃花は九時前に病院に戻ったけれど。


< 139 / 139 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:11

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

一匹狼くん、拾いました。

総文字数/86,862

青春・友情236ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「俺は馴れ合いなんかしねぇ」 銀狼。 それは、単独行動を好む暴力男のこと。 群れを嫌い、仲間を嫌う一匹狼の喧嘩王者。 ………彼の危機をある族は目撃する。 「人間なんてどうせみんなクズなんだよ。 俺は誰ともつるむ気なんかねぇ」 冷徹な言葉とは裏腹に、 ――彼の瞳はさみしさを放っている気がした。 三上俊平(ミカミシュンペイ) 銀狼。 × 東京No.1暴走族華龍(カリュウ) 俊平を勧誘する族。 × 血流(ヂリュウ) 華龍と敵対する族。 「俺に、友情なんて甘ったるいもん求めてんじゃねぇよ」 ジャンル別最高33位ありがとうございます! *暴力描写、嘔吐表現が多々あります。 嫌な人はお引き取り願います*
死のうと思った日、子供を拾いました。

総文字数/84,713

青春・友情83ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
  交際も五年目にさしかかり、 結婚も目前だったある日、婚約者が死んだ。 マンションの隣の部屋が火事になって、 そこにいた子供を助けに行って。 その子の親でもないのに。 そうして、結婚式の前日、 俺の幸せな人生は音を立てて崩れた。 死のうなんて思ってなかったが、生きる気力 が湧かなくて、無気力に歩いていたら いつの間にか車道に突っ込んでいて、 車に轢かれそうになった。 でも、轢かれなかった。 中学生の子供に助けられたから。 その子供は俺と同じく、 生きることに投げやりな子だった。 この出会いは偶然か、必然か。 そんなのわからない。 でも、生きてみてようと思った。この子が、 投げやりに生きるような子じゃなくなる日まで。
チョコレートに想いを込めた日、親友は消えた

総文字数/6,933

ミステリー・サスペンス8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「う、うわ、うわあああぁぁぁぁ」   叫び声が屋上にこだましたその日、 俺は復讐を誓った。 必ず、親友を殺した奴を見つけてみせる。 いや、殺してみせる。 アイツの未練をなくすためなら、 死罪なんて怖くない。 「俺が和哉を殺したかも」 小暮奏(こぐれかなで) バスケ部信者の優等生 × 「愛してたんだよ、本気で」 親友を愛していた、料理好き 日高留喜(ひだかるき) 涙が凍って誓った、学校に行こうと。 何が君を殺したか、突き止めようと。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop