そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「俺は、山村の悪いようには決してしない」
山村さんは真っ赤な目のまま東條さんから私に視線を上げ息を吐くように言った。
「岩倉さん、あなたすごいわ。完全に完敗」
彼女は立ち上がり、私の方へゆっくりと近づいてくる。
そして、私の肩にそっと手を置いた。
「東條GMがあなたを選ぶのも今ならはっきり理解できる。私ももう疲れちゃった。これで終わりにします」
「本当ですか?」
山村さんのアイシャドウがすっかり落ちた目を見つめながら尋ねる。
その目は、アイシャドウをしてるよりずっときれいだと思いながら。
彼女はこくんと頷き東條さんに体を向け一礼すると、そのままビルから出ていった。
「東條さん!」
山村さんが見えなくなると、私は彼に笑顔を向けた。
それなのに、東條さんは無表情のまま私を見下ろしている。
「お前、何やってんだ?」
あ。
やっぱり怒られる。
「勝手にごめんなさい・・・・・・だけど、山村さんにどうしても言いたいことがあって」
「俺は自分の責任は自分でとれるって言ってただろう?」
「私も無関心ではいられなかったんです!」
「あんなこと山村に言って、もし友梨の家族を辛い目に合わせることになってたらどうするつもりだったんだ?」
「それは、その時は自分でなんとか家族を説き伏せようと・・・・・・」
そう言い掛けた時、東條さんの大きな体にぎゅっと抱きしめられた。
山村さんは真っ赤な目のまま東條さんから私に視線を上げ息を吐くように言った。
「岩倉さん、あなたすごいわ。完全に完敗」
彼女は立ち上がり、私の方へゆっくりと近づいてくる。
そして、私の肩にそっと手を置いた。
「東條GMがあなたを選ぶのも今ならはっきり理解できる。私ももう疲れちゃった。これで終わりにします」
「本当ですか?」
山村さんのアイシャドウがすっかり落ちた目を見つめながら尋ねる。
その目は、アイシャドウをしてるよりずっときれいだと思いながら。
彼女はこくんと頷き東條さんに体を向け一礼すると、そのままビルから出ていった。
「東條さん!」
山村さんが見えなくなると、私は彼に笑顔を向けた。
それなのに、東條さんは無表情のまま私を見下ろしている。
「お前、何やってんだ?」
あ。
やっぱり怒られる。
「勝手にごめんなさい・・・・・・だけど、山村さんにどうしても言いたいことがあって」
「俺は自分の責任は自分でとれるって言ってただろう?」
「私も無関心ではいられなかったんです!」
「あんなこと山村に言って、もし友梨の家族を辛い目に合わせることになってたらどうするつもりだったんだ?」
「それは、その時は自分でなんとか家族を説き伏せようと・・・・・・」
そう言い掛けた時、東條さんの大きな体にぎゅっと抱きしめられた。