そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
GMは書類をデスクに置くと立ち上がり、私の方へ近づいてくる。

心臓が飛び跳ねるから、思わず胸を手で押さえた。

「まぁ座って」

GMは私の前にある応接ソファーを指して言った。

「は、はい」

GMが先に座るのを待って私も腰をかける。

「さっきの座談会はなかなかおもしろかった。君も若いながらなかなか鋭いことを言うね。もっとくだらない質問が来るかと思っていたけど」

また馬鹿にしてる。

「残念ながら。私もそこまでくだらない人間じゃないんで」

私は口を尖らせてうつむいたまま答えた。

「なんだ、また怒ってる?」

「GMが怒らせるようなことばかり言うからです」

「そんなつもりは毛頭ないんだけど」

上目遣いでちらっとGMの方を見ると、何の動揺もしていない余裕の笑みをたたえたGMがこちらを見ていた。

それだけで顔が熱くなる。

ふぅ。小さく深呼吸して尋ねる。

「で、ご用件はなんでしょうか」

GMは足を組み替えると、膝に片肘をつけ口もとに手を当てたまま何かを探るような目で私をじっと見つめる。

「どうした。何かあったか?」

その声はとても穏やかで優しくて、思わずその目に吸い込まれてしまいそうになった。

それと同時に泣きそうになってぐっと堪える。

「何かって、どうしてそんなこと聞くんですか」

「この間会った時と比べると随分疲れているように見える」

「そんなこと。例え何かあったとしてもGMには関係ないことじゃないですか」

これ以上、彼の目を見ていたらまた翻弄される。

たくさんの女性がそうされてきたように、私もきっとそのまま彼の思うツボに陥ってしまうんだ。

GMから視線を外しうつむいた。
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