そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「関係ないことはない。一晩一緒に過ごした相手だ、心配して何が悪い?」

「一晩って、誤解を招くようなこと言わないでください。何もなかったんですから」

「何もなかったってどうしてそう言いきれるんだ」

GMは意地悪な顔をして笑っている。

「だって、そんな記憶ないですもん」

すぐに目を逸らして小さくつぶやいた。
そう言いきれる?なんて聞くけど、どういう意味なの?

「君はずっと酔って寝ていただろう?記憶がなくて当たり前だ」

「え?!」

思わず目を見開いてGMの顔を見上げた。

「君が寝ている間に俺が悪さすることだって十分考えられるさ。キスくらいなら起こさずできるしね」

GMはそう言いながら自分の人差し指で唇をすっとなぞった。

う、嘘でしょう?

私の寝ている間に、私のファーストキスを奪われただなんて?!

その途端、彼は顔を片手で覆って肩を振るわせて笑い出した。

「ほんと、お前ってどこまで素直なんだ?そんな野暮なこと俺がするわけないだろ。意識のない女にキスしたっておもしろくもなんともない」

顔がまたカーッと熱くなる。

恥ずかしすぎる。それに、ひどすぎる!

「それは・・・・・・・それは私が子供みたいだから?女性としてみれるような相手じゃないからでしょうか?」

GMの顔をキッとにらみながら大きな声が出てしまった。

私、何言ってるんだろう。

そんなこと言って、まるで女性として見られたいみたいじゃない。

さらに顔が熱くなり、「すみません。今のは撤回して下さい」と言ってうつむいた。
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