最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「南国に着いたって気がする」
三十度くらいありそう。
慧に向かって微笑むと、着ていた上着を脱いだ。
「そうだな。休暇らしくなってきた」
彼も微笑み返してジャケットを脱ぐ。
車にしばらく乗っていると、巨大な塀が見えてきた。
一キロ以上続いているような。
「あれが、泊まるホテル」
慧がその塀を指差した。
「あの、白い大きな壁が?」
ホテルというよりは要塞に見える。
思わず驚いて声を上げる私の顔を楽しげに見ながら彼は説明する。
「そう。政財界の大物や海外のセレブや王族が泊まるホテルだから、外から中の建物が見えないようにしているんだ」
「……なんか凄いね」
リゾートホテルだけあって敷地面積も広そうだし、セキュリティも万全そう。
なんだか場違いなところに来てしまった。
車は巨大なゲートの前を通過し、ホテルの正面玄関前で停車した。
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