最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
やっぱり覚えていないようだ。
私って彼女みたいにインパクトないしね。
「綺麗な人だね」
藤井さんを褒めると、彼は面白そうに笑った。
「同級生だからあんま意識したことないが、結構男っぽいんだ。テキーラとか水みたいに飲むし、男ばっかりの登山に平気でついてくるし」
彼の話に驚きながら相槌を打つ。
「……そうなんだ。凄いね」
会った印象では乗馬とかテニスとか上品なスポーツをやってるように見えるし、酒豪には見えない。
「誰かさんは日本酒を少し飲んだだけで爆睡したけどな」
悪戯っぽく目を光らせ、最初に会った夜のことに触れる彼。
「……ごめんなさい。あの時は、本当にご迷惑おかけしました」
あの夜の私はいつもと違ってた。
疲れていたし、慧に初めて会って凄く緊張していたんだよね。
「あの夜、私が酔い潰れて寝なければ、慧と今一緒にいないかも」
< 115 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop