最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
私の緊張が伝わったのか、彼は私の肩に顎を乗せニヤリとする。
そう言えば、前に田辺君も私の肩に顔乗せてきたよね。
「その言い方……なんかエロい。それに、その顎乗せ……」
彼の方を振り返って上目遣いに見る。
「俺としては香澄を独り占めしたいんだ。田辺がこんな顎乗せするし、あの時は"お前は俺のだ"って宣言しようかと思った」
慧はフッとどこか自嘲するように笑う。
「そんな怖い冗談言わないで」
半分怒るように言ったら、慧は真剣な眼差しを向けてきた。
「冗談じゃない。田辺が憎らしくて持ってたボールペンボキッと折った」
そのエピソードに目を丸くする。
「う……そ。それって嫉妬してるように聞こえる」
信じられなかった。いつも冷静な彼がそんなに心乱れるなんて。
「聞こえるんじゃなくて、実際嫉妬してる。だから。他の男に触れさせるな」
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