最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
慧からのラインだ。
メッセージを見れば、【十八時過ぎに戻るよ】と書かれていた。
【お昼のあれは一体何なの?】とすぐに文を打ち込み、プンプン怒りのマークをつけて送信。
すると、すぐに返事が返ってきた。
【何のことかわからないな】
惚ける彼に呆れる私。
この人は……仕方がないな、もう。
怒っても意味がない。
このくらいのことで動揺してたら、あの人とは付き合えない。
ハーッと溜め息をついたら、自席の内線が鳴った。
「はい、経営企画部東雲です」
電話に出ると、社長秘書の赤城さんからだった。
『秘書室の赤城です。六月の北海道出張、部長の分も飛行機手配しておいたわよ』
優しい声でそう告げる赤城さんは、私の憧れの先輩だ。
彼女は元々うちの部にいて、私の三年先輩。私が入社した時は指導係だった。
「あっ、どうもありがとうございます」

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