最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「何だか今の田辺さん、様子おかしかったですね」
「そうだね。私の発言に呆れたのかも」
小首を傾げる私をじっと見て彼女は楽しげに微笑んだ。
「東雲さんって天然で可愛いですよ」
「あ~、やめて〜。部長が聞いてたら、査定下げられたよ、きっと」
耳を押さえて絶望気味に呟く私に、水沢さんは優しく微笑んだ。
「蓮見部長はそんな小さい男じゃないですよ。笑って東雲さんを弄りそう」
それからオフィスに戻ると、いつものように業務をこなしていった。
だが、食堂でのことが社内に広まってしまったようで、用があって総務や経理に行ったら、同期の女の子に慧とのことを聞かれ、笑ってお茶を濁した。
そのせいもあって定時近くになると、いつもよりグッタリ疲れてきた。
今日はまっすぐ家に帰ろう。
そんなことを考えながらメールを見ていたら、デスクの上に置いていたスマホがブルブルと震えた。
手に取って画面を見れば【L】という表示。
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