最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
「東雲さんはコーヒーと紅茶どっちがいい?」
不意に彼に聞かれ、条件反射で「紅茶です」と答えたが、今の自分の状況を思い出して、慌てていい直す。
「あの……いえ、私帰ります。なんか……よく覚えてないんですけど、ご迷惑おかけしたみたいで本当にすみません。このお詫びはいずれまた!」
深々と頭を下げて家に帰ろうとするが、蓮見さんに止められた。
「せっかくパンを焼いたんだ。食べていけ」
「いえ……これ以上ご迷惑をお掛けするわけには」
ブンブンと首を振って丁重に断るも、彼は有無を言わせぬ眼光で言って近くの棚を指差す。
「お湯湧いてるから紅茶淹れてくれないか?茶葉とカップはそこに置いてある」
口調は優しいが、命令に近い。
「……はい」
なんか……上に立つものの風格というか、オーラが半端ないんですが。
ノーと言えなくなる。
これ以上逆らえなくて、素直に従って紅茶を淹れる。
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