最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
赤石部長は仕事よりは幹部のご機嫌を取るのに必死だったし、仕事も適当なところがあって尊敬出来なかったけど、蓮見さんはいい上司だといいな。
「スマホは月曜日に渡せばいいし、お迎えの準備はこれで完了。あとは昔のファイルを片付けますか」台車を持ってきて腕まくりすると、棚にある古いファイルを取り出して乗せた。
これはもう年度末恒例。
五年前の資料は隣の資料室行きとなる。
「うっ、結構重い」
お昼もお握り一個で済ませたせいか、あまり力が出ない。
しかも、ここ一週間残業続きで身体はクタクタ。
「あともうちょっと頑張れば、土日はゆっくり休める」
自分をそう励ましてドアにストッパーをし、ファイルを隣の資料室に運ぶ。
またオフィスに戻れば、知らない男性が部長のデスクに腰掛けて片付け途中のファイルを見ていてビクッとした。
こ……この人は誰?
不審者?
年は二十八くらい。
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