最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
今にも心臓が突然ピタッと止まりそう。
固まっていると、彼が声を殺してククッと笑っていて、私に持たれかかった。
え?何?
振り返って慧を見れば、彼は笑いを我慢出来なくなったのか、大笑いする。
「ハハッ。身体ガチガチ。期待してるとこ悪いけど、もう日付変わってるし、香澄を食べる気はないから」
「き、期待なんかしてません!」
声を張り上げて怒るも、内心彼の言葉にホッとした。
「はいはい」
慧が軽く流し、私の手を掴んで寝室に連れて行く。
そこは、彼の寝室。
あれ?
「私はゲストルームじゃないの?」
思わずそう聞いた私の胸をトンと押してベッドに倒し、彼もベッドに横になった。
「一緒に寝ないとは言ってない」
慧は背後から手を回して私を抱き締める。
ドキッとして落ち着かないんですけど。
「緊張して眠れない」
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