隠れたがりな君には、明け透けな愛を。ー番外編追加しましたー
結局石川部長に連れられて来たのは、朝方の人気の少ない会社の休憩スペースだった。
よほど人目を気にしているのか、 一番隅のテーブルに向かい合う形で座る。
「………。」
「………。」
ジャケットの事はまだ後でって言われたし、
本当に何の話だろう?
それにしてもどんな噂を立てられる事か…。
そんな事を思いながら俯くと、
石川部長が何かが入ったコンビニの袋を鞄から取り出してテーブルの上に置いた。
何ですかと尋ねるより先に石川部長が中を取り出して並べる。
「……!」
袋の中身は、2冊のファッション雑誌だった。