明日こそ、キミに「好き」を届けます。
「終わったーー……」
貼り終えた彼は、机をもとの位置に戻してくると、自分が貼りつけたポスターを眺めて嬉しそうに伸びを始めた。
「……私がやれば、そんなに苦労しなくてよかったんじゃない?」
子どものように背が低い桜庭を見下ろしながら、私はずっと思っていたことを口にする。
なぜなら、私の身長は157センチ。
小学生にしては高いほうの私がやれば、一瞬で片づいた仕事だと思うんだ。
「たしかにそうだけどさー……。
……あ!やべ、時間だ!
それじゃあ、絵美 (えみ) ちゃん。またなー!」
慌ただしくランドセルを背負うと、桜庭はそそくさと教室から出ていった。
「あっ、ちょっと……!」
──ガラガラ。
桜庭に向けて伸ばした手の行き場がなくて、その場に固まる私。