セカンド レディー

「それはどうも」


にっこり微笑み返す。


えっと…



「どいてもらってもいい?」


あたし部屋に行きたいんだけど。


服着たいんだけど。



「柚姫ちゃんってさ、ほんといい体してるよね〜。でさ、今晩、どう?」



ニコニコスマイルを崩さずに訊いてくる瞬くん。

確かにあたし、保健室ではヤらないって言ったよ?けどね、状況が変わった。



「二重関係ってお互いにめんどくさいからやめといた方がいいと思うよ」



あたしがここの姫になった時点で、あたしたちの関係は姫と幹部。それ以上でも以下でもない。それに加えて男と女のカンケー持つのって結構めんどくさいこと多いと思うんだよね。

それにさ、あたしの事をよく思ってない人もここにはいるし。幹部ならそういう下からの目って気にするでしょ?




「アハハ〜ごめん、冗談だって。そんなことしたら流牙に殺されるよ」


そう口にすると、笑いながら幹部室の方へ戻っていった。


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