セカンド レディー


「あなたたちの仲間にはなる。だけど、必要最低限関わらないから」



倉庫には住ませてもらうし、必要最低限の会話はする。だけど、学校では他人のフリ。


ただの噂を信じてバカみたいに騒ぐ女子。

霜華を敵に回したくなくてあたしから離れていった男子。


きっと、霜華(こいつら)だって同じ。




…全員死ねばいいのに。




「じゃ、あたし行くから」


「待て」


呼び止めるのは総ちょ…流牙くん。



「お前らは倉庫片付けろ。柚姫は俺とアパート行くぞ。さっさと部屋引き払う」



…は?

何言って…



「一緒に行くの?」


「当然」



いや、普通に考えて無理だから?

え、だって、あのアパートにこの人連れていくってことでしょ?


無理無理無理無理、絶対に無理!



「荷物、そんなにないんだけど?」


あのアパートに置いている荷物なんて必要最低限。あたし1人で大丈夫なんだけど?

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