セカンド レディー
「おかえり、早かったね」
「柚姫ちゃんの部屋片付けたけど、結構狭いかも…」
お出迎えしてくれたのは、陽向くんと瞬くんの2人。
「アイツらは?」
「夕飯の買い物に行ったよ」
夕飯…。
チラッと奥に見えるキッチンに視線をやる。
ここの人達、コンビニやファミレスで簡単に済ませるんじゃなくて自炊してんの?
ていうか、料理できるの?
「夕飯、キーマカレーとサラダとスープにしようと思うんだけど柚姫ちゃん嫌いな食べ物とかある?」
「え?」
いや、確かに食費の負担してくれるって言ってたけど。
…あたしもここで食べるの?
この人達と一緒に?
この人達が作ったものを?
いやいや、絶対無理だからっ!
「…お腹すいてないから大丈夫だよ」
普通に考えて食べるわけないじゃん。