恋しくば

眩しくて目を細める。辻本が珍しそうに照明を見ている。

「いつも点けてるのか?」
「ううん、あんまり。あそこの街灯近いでしょう? あの明るさが部屋にも入ってくるから、レースカーテンだと充分」

だからこの部屋に帰ってきて電気を点けるという習慣がない。

「いつも、部屋に帰るのに電気が点かないのが不思議だった」
「え、確認してたの?」
「いちおう。でもいつも点かないから、点けないんだと思ってた。確かに明るいな」

立ったまま辻本は窓の方を見ていた。心の内が少し見透かされたようで、居心地は良くない。

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