恋しくば
もっと深く傷つけて、滅茶苦茶になれば良い。
自分の胸の奥で、どす黒い感情が蠢く。
「それとも、いつもとはちょっと違う毛色の女とも遊んでみたくなったの?」
最低だ。あたしは友人に、暴言を吐いた。
「俺は変なのかもしれない。でも、葛野のことが好きなのは嘘ではないし、遊びたいわけでもない」
淡々と冷静に言葉が返ってくる。あたしにも、その冷静さが移る。
「……ごめん、ひどいこと言った」
「気にしてない」
「気にしたほうが良いよ、辻本は。もう少し、自分を大事にして」
そんなんだから、辻本を平気でふる女と付き合ってしまうのだ。