偽りの甘い罠
私は都内にあるハイクラスで有名なホテルに勤務
して、6年目になる。

フロント業務は常に4人体制

フロントバックにも3人は待機してる。

休憩やクレーム対応、その他諸々あるため、いつ
抜けてもいいように体制はきちんとしてる

因みに、キラースマイル男もフロントだ

そのお陰でか、利益はうなぎ登りらしい。

「有村、ちょっといいか?」

カウンター越しに声をかけられて、溜め息がこぼれる

「なんでしょうか?」
「いいから、ちょっと来い」

私は渋々了承すると、隣にいる美帆に断りを入れた

「ごめん、美帆。ちょっと抜けるからよろしくね」
「わかった。」


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