別れても好きなひと
ふらつく私の肩を男は乱暴に掴み振り向かせると男は思いきり私の服を裂いた。

「ゴホッ!ゲホッ!ぃやっ!」私が抵抗すると頬を叩かれた。あまりの力に私の体が地面に崩れる。その時…


「莉子っ!」

私が待ち望んでいた声が聞こえた。

涙で歪む視線の向こうには今でも愛してやまない大悟の姿があった。

勢いよく男に殴りかかり男はバランスを崩しながら走り逃げようとした。その時道路の向こうからパトカーのサイレンが聞こえた。
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