別れても好きなひと
「莉子。開けて。」

しばらくして大悟がトイレをノックした。私はなんとか立ち上がり洗面台で口をすすぐ。その時鏡にうつる自分を見てぞっとした。

化粧はぼろぼろ。叩かれたほほは紫になり全体的に腫れてる。首はあの男の指のあとが赤紫になり残っていた。

「うっ…ふっ…ふぇっ……」

涙がこみ上げその場にしゃがみこむ。

「莉子?鍵開けて。」

私が鍵を開けると扉を開けた大悟が強く抱きしめてくれた。
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