一途彼女×S系彼氏
「ダメだよ。
これからお仕置きの時間だから。」


一歩間違えれば
変態のセリフでも
颯人が言う事でそんな言葉も
胸キュンセリフと化す。


って、冷静に分析してる場合じゃない。


何とかしないと…。


そう思った私の脳裏には
さっきの美桜との会話が浮かんだ。


『莉子はさ、颯人君を
ドキドキさせたいって思わない?』


下手したら
自分を追い込むことになるその行為も、
試した事がないから
颯人がどういう反応をするのか
分からない。


でも、もしかしたら
案外上手く切り抜けられるかも…!


そんな根拠のない自信が湧いてきて、
私は踵を浮かせ
背伸びをした。


―――そして
目の前に迫った
颯人の制服のネクタイを引っ張り
自分から唇を重ねた。
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