一途彼女×S系彼氏
私、姫野莉子はただ今
全ての体力を目の前で
満足そうに笑う彼に取られ
座り込んでおります。
「莉ー子ちゃん、
そろそろ行かないと
文化祭終わっちゃうよ?」
顔を覗き込まれて
そんなあどけない顔されても
騙されない。
こんなになったのは
颯人のせいなのに!
「……なんでそんなに元気なの。」
崩れた服を直しながら
私の呟きに答えた。
「なんでって莉子で充電したから。」
恥ずかしいセリフを
よくもそんなにサラッと…。
聞かなきゃよかった。
さっきまでの出来事を思い出して
せっかく冷めた体が
また熱くなってきた。
「あれ、まだ足りなかった?」
私の変化に気付いて
不敵な笑みを浮かべる颯人は
悪魔だ。