強制食料制度
時刻は夜の8時過ぎ。


いくら家が近所でもこんな時間に桃菜が1人で来るのは珍しかった。


「こんなハガキが来たの」


桃菜は青ざめたまま、あたしに一枚のハガキを渡して来た。


「なにこれ? 政府からのハガキ?」


見たことのないそれに首を傾げる。


「それ……《強制力寮制度》についてのハガキなの」


「え? こんなハガキもらってないよ?」


法律についての説明が書かれているんだろうか?


そう思ってハガキの裏面に目を通す。
< 15 / 204 >

この作品をシェア

pagetop