強制食料制度
☆☆☆

俊和の胸でひとしきり泣いた後、あたしたちは学校の体育館へ来ていた。


体育館の中にはもう使われていない倉庫があり、俊和はその倉庫の鍵を用意してくれていたのだ。


「ずっと唯香を探してたんだ。行き場所もなくて辛い思いをしてるだろうと思って、毎日気にしてた」


「俊和……」


どれだけ飢えていても、みんなが同じなワケじゃない。


俊和みたいに、本当にあたしのことをおもってくれている人はいる。


俊和だけじゃない。


家に集まっていた親戚の姿を思い出す。
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