強制食料制度
彼らもまた、あたしの味方なんだ。


1人じゃない心強さが胸に膨らんでいくのを感じた。


「倉庫の鍵は唯香が学校から飛び出してから、すぐに用意したんだ。ここならきっと誰にも見つからないと思って」


「ありがとう俊和。体育の授業なんてもう随分前に廃止されたもんね」


食糧難がささやかれていた時、体育の授業は真っ先に廃止された。


体育で利用していた道具などはすべて売り払われ、食料へと変えられていたのだ。


体育館自体の使用が激減しているし、倉庫の中はガラガラで何も入っていない。


こんなうってつけの隠れ家が、こんなにも身近になったのだ。


最初から俊和に甘えていればよかったかもしれない。
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