彼女のセカンドライフ
第一章 運命の磁石
 
どうしてもと、友人からお願いされて、特殊な合コンに人数合わせで参加した武尊。

お相手様の条件は、三五才から上は制限なしの、役職は〝 社長 〟といったもの。
 
友人の言うには、将来のために、今のうちに太いパイプラインを作っておく、もしくは逆玉も否定できないとか。

 ――ホントは後者がメインじゃないの⁉アホらしい!

武尊は端からバカにしていた。

いや、正直なとこ気が重かった。

大学四年の前期、内々定すらもらえていない武尊は、就活に励んでいた。

合同説明会のあと、リクルートスーツで参加した。 

合コンの場となる店に十九時、それぞれが集まり、自己紹介をはじめた。

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