幼馴染の溺愛から離れることができない
「良かったね花音!」


「うん!早く教室行って食べよ」

「そだね」


急いで教室に帰って優ちゃんと一緒に食べた

「うわーこれすごい美味しいね
これ考えた人すごいよ」

「だね!しかもこれ毎週水曜日しか販売されないから余計人気があるんだよねー」

しばらくフルーツサンドを堪能して
「優ちゃん、手洗ってくるね」

「はーい」
手を洗うためにトイレに行こうとしたら

「ねぇあなたが花音さん?」
振り返ると女の子が数人いた
「えっあっはいそうですけど」

喋りかけてきた人の足元を見るとスリッパの色が赤で2年生は青色で1年生は黒色なので
必然的に3年生だということがわかった

「ちょっといいかしら」

いきなり腕を掴まれて校舎裏に連れて行かれた

ドンッ

ついた途端に突き飛ばされて

「いった」

「いい加減にして」

「のうのうと煌先輩に近づいてタダで済むと思わないで
煌先輩はみんなのものだから」

朔ちゃんはものじゃないのに
朔ちゃんは朔ちゃんで
それに近づいたことなんてないのに

「どうせ煌先輩に色目でも使ったんでしょ
少し特別扱いしてくれてるからって調子に乗るんじゃないわよ」

「べっ別に調子になんか乗ってないし色目も使ってない」

「言い訳してんじゃないわよ」
パンッ
頬に痛みが走った
先輩に叩かれたことがすぐにわかった
少し苛ついて
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