先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
航さんがギロリと睨んでるのも構わずマイペースに話す海斗さんに冷や冷やしながら答えた。
「あ、25です…」
「げ、俺より年下…」
海斗さんは28歳らしい。
「ふん、お前は近所の雅美にベタ惚れだろ。」
「なっ!!なんでそれを…!」
今度は海斗さんが焦って赤くなってる。
「お前は昔から幼馴染の雅美に惚れてるだろが。みんな知ってる。」
「はあっ?そんなわけっ・・・」
言葉に詰まる海斗さん。
生暖かい目で海斗さんを見るお義父さんとお義母さん。
「ま、まさか……??」
「まあ、お前はわかりやすいからな。雅美ちゃんはわからんが・・・」
お義父さんが落ち着けと海斗さんの肩を抑える。
「雅美ちゃんたまにお店を手伝ってくれるのよ。いい子だからそのまま海斗にお嫁に来てくれると息子二人一気に片付いて有難いんだけどね~」
お義母さんが朗らかに笑う。
「ま、早く結婚できるといいな海斗。」
嫌味たっぷりに笑う航さん。
「う、うるせー。俺には俺のタイミングってのがあるの!」
ツンと横を向きお酒をあおる海斗さん。
オロオロするもののなんだか楽しい。口を押えつつフフッと笑ってしまった。
それを見てみんなも笑ってくれた。
雰囲気が和んだところで「ちわーっす」と誰かお客さんが来た。