先輩の恋人 ~花曇りのち晴れ渡る花笑み~
「そこまで言わなくても・・・・」
ぼそっと言われ、ボッと顔が熱くなった。
私!どこまで話してんの!?頬を抑え下を向いた。穴があったら入りたい…。
「航ったら、随分愛されちゃってるわね~。花笑さん、航のどこが好きなの?」
「航さんの好きなところ…。」
そう聞かれ、まだ恥ずかしいのか横目で見てくる航さんを見つめた。
「目が好きです…。大きな体で包みこんでくれるところも、優しいところも、航さんの全てが大好きです」
最後はにっこり笑って言い切った。
「花笑…」
優しい眼差しで私を見つめ返してくれる航さん。
この瞳が好き。髪を撫でてくれるこの手が好き。好きなところを挙げたらキリがないくらい大好き。
「兄貴のそんな顔初めて見た。昔は彼女がいてもそんな顔見せたことないんじゃない?」
「海斗!余計なことを…!」
海斗さんの爆弾発言に航さんが声を荒げる。
今の発言にちょっと引っかかるものがあるものの一色触発な雰囲気にオロオロする。
「まあまあ、海斗も余計なことを言わないの!」
お義母さんが海斗さんを窘めて、航さんは引いたようだけど海斗さんがさらに続ける。
「兄貴の方がベタ惚れなんじゃね?まあ、早く兄貴が結婚してくれなきゃ俺も結婚できないからよかったよ。順番は守らないとな~。ところで、花笑さんっていくつ?」